e-Taxでの確定申告の手順
確定申告は、自宅からオンラインで済ませられます。その仕組みがe-Taxです。
税務署に行く必要がなく、書類の郵送も不要です。さらに、青色申告で最大65万円の控除を狙うなら、e-Taxは事実上の必須条件になります。
この記事では、e-Taxでの確定申告の手順を、事前準備・作成・送信・納付の順に整理します。
01e-Taxとは何かを知る
まず、e-Taxの位置づけを押さえます。
e-Tax(イータックス)は、国税の申告や納税をオンラインで行う国の仕組みです。確定申告書をインターネットで作成・送信し、納税まで完結できます。
紙の申告と違い、税務署の窓口に並んだり、郵送したりする必要がありません。自宅やオフィスから、24時間提出できます。
0265万円控除にはe-Taxが必要
青色申告をするなら、ここが大きな理由になります。
青色申告特別控除の最高65万円を受けるには、複式簿記での記帳に加えて、e-Taxでの電子申告(または優良な電子帳簿保存)が条件です。複式簿記でも紙で提出すると、控除は最高55万円にとどまります。
つまり、複式簿記で記帳しているなら、e-Taxで出すだけで控除が10万円増えます。青色控除の中身は 青色申告のメリット|65万円控除とは にまとめています。
03事前に準備するもの
e-Taxを使うには、本人確認の方法を用意します。主に2つの方式があります。
- マイナンバーカード方式:マイナンバーカードと、読み取りできるスマートフォン(またはICカードリーダー)を使う。いまの主流
- ID・パスワード方式:税務署で発行を受けた利用者識別番号とパスワードを使う
これから始めるなら、マイナンバーカード方式が基本です。カードと対応スマホがあれば、その場で本人確認ができます。
04確定申告書を作成する
準備ができたら、申告書を作ります。方法は主に2つです。
- 会計ソフトで作成し、そのままe-Tax送信する:日々の記帳から申告まで一気通貫
- 国税庁の確定申告書等作成コーナーで作成する:画面の案内に沿って金額を入力すると申告書ができる
どちらも、金額を入れれば税額が自動で計算されます。会計ソフトを使っている場合は、ソフトからそのまま送信できることが多いです。ソフトの選び方は 会計ソフトの選び方 で解説しています。
05送信して受信通知を保存する
申告書ができたら、e-Taxで送信します。
送信が完了すると、e-Taxのメッセージボックスに「受信通知」が届きます。これが、提出した証明になります。紙の申告では受付印つきの控えが戻らなくなったため、e-Taxの受信通知は提出の記録として重要です。印刷や保存をしておきましょう。
提出に必要な書類の全体像は 確定申告に必要な書類一覧 にまとめています。
06納税する
申告書を送ったら、税金を納めます。e-Taxなら、オンラインでの納付が便利です。
- ダイレクト納付:事前に登録した口座から引き落とす
- インターネットバンキングでの納付
- クレジットカード納付・スマホアプリ納付
このほか、振替納税やコンビニ・窓口での納付もできます。所得税の納付期限は申告期限と同じです。期限と納付方法は 確定申告の期限と遅れたときの対処 で整理しています。
07早めに準備して慌てない
最後に、進め方のコツです。
e-Taxは便利ですが、マイナンバーカードの暗証番号を忘れていたり、カードの読み取りでつまずいたりすると、当日に焦ります。
- マイナンバーカードと暗証番号を事前に確認する
- 会計ソフトを使うなら、日々の記帳を済ませておく
- 申告期間が始まる前に、一度ログインを試しておく
準備さえできていれば、提出そのものは短時間で終わります。確定申告全体の流れは 確定申告のやり方|個人事業主の基本 で解説しています。
よくある質問
e-Taxを使うと何が得ですか?
税務署に行かず自宅から申告でき、青色申告で最大65万円の控除を狙えます(複式簿記+e-Taxが条件)。複式簿記で紙提出だと控除は最高55万円のため、e-Taxで提出するだけで控除が10万円増えます。
マイナンバーカードは必須ですか?
マイナンバーカード方式が主流ですが、税務署で発行を受けた利用者識別番号とパスワードを使うID・パスワード方式もあります。これから始めるなら、カードと対応スマホを使う方式が基本です。
スマホだけでe-Taxの確定申告はできますか?
できます。マイナンバーカードを読み取れるスマートフォンがあれば、スマホで申告書の作成から送信まで完結できます。会計ソフトのアプリから送信できる場合もあります。
提出したかどうかはどう確認できますか?
送信が完了すると、e-Taxのメッセージボックスに受信通知が届きます。これが提出の証明になります。紙では受付印つきの控えが戻らないため、受信通知を印刷・保存しておきましょう。
e-Taxで納税までできますか?
できます。ダイレクト納付、インターネットバンキング、クレジットカード納付、スマホアプリ納付などが利用できます。振替納税やコンビニ・窓口納付も選べます。
まとめ
e-Taxを使えば、確定申告を自宅からオンラインで完結できます。青色申告で最大65万円の控除を狙うなら、複式簿記+e-Taxが条件になるため、e-Taxはほぼ必須です。
これから始めるなら、マイナンバーカードと読み取れるスマホを用意し、暗証番号を事前に確認しておくとスムーズです。送信後の受信通知は提出の証明になるので、必ず保存しておきましょう。
税務の最終的な判断は、国税庁の公式情報や、税務署・税理士への確認に従ってください。