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付加年金とは|月400円の上乗せ

公開 2026.07.04更新 2026.07.04

個人事業主が将来受け取る年金は、会社員より少なくなります。その差を埋める方法のなかで、いちばん手軽なのが付加年金です。

月400円の上乗せで、将来の年金が増えます。しかも、2年受け取れば元が取れる計算になります。

この記事では、付加年金を、仕組み・受け取れる金額・注意点の順に整理します。国民年金の基本は 国民年金の手続きと免除制度 で解説しています。

01付加年金とは

まず、制度の中身です。

付加年金は、国民年金の第1号被保険者(個人事業主など)が、通常の保険料に月額400円を上乗せして納めることで、将来の老齢基礎年金に上乗せが受けられる制度です。

令和8年度なら、国民年金保険料17,920円に400円を足して、月18,320円を納めるイメージです。

02受け取れる金額の計算

いくら増えるのか。計算はシンプルです。

受け取れる付加年金の額は「200円 × 付加保険料を納めた月数」(年額)です。

たとえば20年間(240か月)納めた場合を見てみます。

  • 納めた額:400円 × 240か月 = 96,000円
  • 増える年金:200円 × 240か月 = 年48,000円

032年で元が取れる

上の数字が意味することです。

納めた総額96,000円に対し、増える年金は年48,000円。つまり、年金を2年受け取れば元が取れます。その後は、生きている限り毎年48,000円が上乗せされ続けます。

公的年金は終身で受け取れるため、長生きするほど得になる設計です。これほど回収の早い上乗せは、他にほとんどありません。

04申し込み方法

手続きは簡単です。

お住まいの市区町村の国民年金担当窓口、または年金事務所で申し込みます。申し込んだ月から納付が始まり、さかのぼっての納付はできません。

思い立ったら早めに手続きするほど、納付月数が増えて受け取る額も大きくなります。

05注意点

いくつか押さえておく点があります。

  • 国民年金基金との併用はできない:どちらか一方を選びます
  • 第1号被保険者が対象:会社員(第2号)や、その扶養に入っている人(第3号)は対象外
  • 国民年金保険料の免除を受けている期間は納付できない
  • 付加年金には物価スライドがないため、受け取る額は定額のまま

国民年金基金は掛金が大きく上乗せ額も大きい制度です。どちらを選ぶかは、掛けられる金額で判断します。

06他の上乗せ手段との関係

老後資金づくり全体で見た位置づけです。

付加年金の400円は、iDeCoや国民年金基金の掛金上限(月6.8万円)に含めて計算されます。とはいえ400円と小さいため、まず付加年金から始めて、余裕があればiDeCoや共済を足していくのが現実的です。節税全体は 節税のためにやるべきこと にまとめています。

よくある質問

付加年金とは何ですか?

国民年金の第1号被保険者が、月額400円を上乗せして納めることで、将来の老齢基礎年金に上乗せを受けられる制度です。個人事業主やフリーランスが対象です。

いくら年金が増えますか?

「200円 × 付加保険料を納めた月数」が年額で増えます。たとえば20年間(240か月)納めれば、年48,000円が上乗せされます。この額は生涯にわたって受け取れます。

本当に元が取れますか?

納めた額は「400円×月数」、増える年金は年額で「200円×月数」なので、年金を2年受け取れば元が取れます。その後は生きている限り上乗せが続くため、長生きするほど有利です。

誰でも加入できますか?

国民年金の第1号被保険者(個人事業主など)が対象です。会社員(第2号)やその扶養に入っている人(第3号)は加入できません。また、国民年金基金に加入している人は併用できません。

iDeCoと併用できますか?

併用できます。ただし、付加保険料の400円はiDeCoの掛金上限(個人事業主は月6.8万円)に含めて計算されます。金額が小さいため、実務上の影響は限定的です。

まとめ

付加年金は、月400円の上乗せで将来の年金を増やせる制度です。増える額は「200円×納付月数」(年額)で、受け取り始めて2年で元が取れ、その後は生涯にわたって上乗せが続きます。

対象は国民年金の第1号被保険者で、国民年金基金とは併用できません。申し込んだ月からの納付になり、さかのぼれないため、早く始めるほど有利です。老後資金づくりの第一歩として、まず検討する価値があります。

制度の詳細や手続きは、日本年金機構やお住まいの市区町村の公式情報でご確認ください。

出典